おみやげよろしくね

私が嫌いな言葉のひとつに「おみやげよろしくね」というものがあります。旅行に行くことが決まって友人や職場の人にいうと必ずいわれるアレです。

なんでしょう、脊髄反射的いっちゃう感じなんでしょうかね。多分そこに本人の意思はないのだと思います。「明日来てくれるかな?」といわれたら「いいとも!」と答えるのと同じような感じですかね。

ここまでは別にいいのですが、おみやげを買ってきた後の工程に問題があるような気がするのです。あれだけ「おみやげよろしくね!」なんて言っておきながらいざ渡すと「今ダイエット中だしな〜。あ、○○さんいります?」なんて他の人にあげたりする人がいるんですよ。何ですかその鮮やかなスルーパスは。世界のナカタ気取りですかと。

挙げ句の果てには「後でいただきますー!」なんて引き出しに入れたまま忘れて、年末の大掃除の時に「あー!賞味期限切れたお菓子でてきた!これやばいですキムラさん(笑)」なんて言っちゃってですね。よく見てみるとそれは私が買った「博多とおりもん」ではないですか。この際、私の気持ちとかはどうでもいいです。しかし博多とおりもんに対してはちゃんと謝罪してもらえませんかね!

そして一番衝撃的だったのは、私が渡したおみやげを陰で「うわーこれ嫌いなんだよね」といってる事を聞いてしまったのです。私だって好きで買ったわけじゃないんですよ。でも、そこの名物ってそれしかなかったんですよ(地名は控えます)。わかってますよ私だって。それあんまり美味しくないって。でもあなたいったじゃないですか。「おみやげよろしくね」って。その言葉に責任を持ちなさいよ!

そんなわけで私は脊髄反射的に「おみやげよろしくね」といっちゃう人が嫌いになりました。もっと「旅行楽しんでね!」とか、そういう言葉をかけれる人になってもらいたいものです。

そういえばつい先日、会社の後輩が夏休みで海外旅行に行くという話を楽しそうにしていました。私は無意識的にいっていました。

「おみやげよろしくね」と。